サンタクロース
『フィクションでもノンフィクションでも…始めます』φ(..)
「こんな事をお願いしてすみません。ミノルのサンタクロースになってください。トイザらスで滑り台を買って届けてほしいんです。もちろんお金は準備してますから。」
ワタシは兄さんにお願いをした
兄さんに病院まで運転した事は叱られたが、サンタクロースの件は引き受けてもらえた
クリスマスの夜に一緒に居てあげられないが、プレゼントは喜んでくれるだろう。
この日までに日銭を貯めてきた。
息子が公園で飽きることなく遊んでいた遊具をプレゼントする事は、何ヶ月も前から決めていた。
手術の当日
家に電話をかけた。
母は息子を連れてくると言ったが、病院で何か感染でもされたら困るからと断った。
息子の声を聞いてから、麻酔を打ってもらった。
気付いたら集中治療室らしい。
窓越しにママと梅ちゃんが手を振っていたが、ワタシは又目を閉じた。
次に目を開けたときは、大部屋で側には兄さんが立っていた。
ワタシはタバコが吸いたいと言った。
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