グルングルン
『フィクションでもノンフィクションでも…』始めますφ(..)
沈黙が続いた
「ヤッチーが居ないと、なんか気まずいなぁ」
ワタシも同じ事を思っていた
兄さんは車をUターンさせて家に向かった
「兄さんの子供が…」
呟くように言った
心が痛くなるって、漫画では胸の辺りを押さえながら言うけど、ワタシは変なのかミゾオチ辺りが痛んだ
「大人になっても悪い事をしてる人間は遺伝子が悪いのか?違うだろ…子供の頃から善悪を教えられてないからだろ。俺は環境が人を育てると思ってる。ヤッチーが社会に出るまでは、どんなに嫌われようが、悪いことは悪いと言っていく。俺はそんな育てかたしかできん。」
兄さんが語っている間に家についていた。
「ヤッチーにグルングルン見に行くか?って聞いてこい。」
潮の香りと、風の音がワタシの気持ちを穏やかにしてくれた。灯台の灯りは息子が眠るまで照らし続けていた。
「兄さん。ワタシを幸せにできる?」
寝てるのかと思えるほど、黙っていた兄さんからの答えは「できん」の一言だった
ナンデスト…
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